海運マースク、通期見通し上方修正 コンテナ需要堅調

8月7日、デンマークの海運大手マースクは通期の利益見通しを上方修正した。写真はマースクのコンテナ。ハンブルクで4月撮影(2025年 ロイター/Fabian Bimmer)
Jacob Gronholt-Pedersen
[コペンハーゲン 7日 ロイター] - デンマークの海運大手マースクは7日、通期の利益見通しを上方修正した。貿易摩擦に対する懸念にもかかわらず、世界の海上コンテナ貨物の需要が堅調に推移していることが背景。
通年の世界のコンテナ取扱量について、5月時点の予測である1%減─4%増から2─4%増に修正した。
第2・四半期の決算報告書によると、米国の輸入が縮小したものの、欧州など他の地域の輸入が「それを補って余りあるほど」力強く増加した。
ビンセント・クラーク最高経営責任者(CEO)は「市場のボラティリティーや世界貿易を巡る歴史的な不確実性の中でも、需要は依然として底堅く、当社は迅速かつ柔軟に対応を続けている」と述べた。
同社は今年の利払い・税・償却前利益(EBITDA)を80億─95億ドルと予想。従来予想は60億─90億ドルだった。
第2・四半期のEBITDAは前年同期比7%増の23億ドル。アナリスト予想の19億8000万ドルを上回った。
第2・四半期の売上高は前年同期比3%増の131億ドル。同社がまとめたアナリスト予想の126億1000万ドルを上回った。