午後3時のドルは147円前半、上値の重さ変わらず

8月7日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から横ばいの147円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 7日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から横ばいの147円前半で取引されている。株価上昇などを受けて147円半ばへじり高となる場面もあったが、上値が重い展開は変わらず、手掛かり難の下で次第に反落した。
ドルは午前に147円前半から半ばへ一時上昇した。東京株式市場でTOPIXが2週間ぶりに史上最高値を更新したことなどを手掛かりに円が弱含みとなったほか、日本企業がお盆休みを前に、ドル買いに動いたことも支えになったという。
しかし、昼過ぎには上昇は一巡し、午後は再び上値の重い展開となった。関税交渉や米連邦準備理事会(FRB)人事、日本の自民両院議員総会など、参加者が注目を寄せる材料は多いものの「米雇用統計後のドル急落を経て、多くの参加者がいったん持ち高を縮小している。夏休み前で取引も少ない」(三井住友銀行市場営業部為替トレーディンググループ長の納谷巧氏)ことが、値動きの鈍さにつながったという。
対ドルで円が一時弱含みとなったことなどで、ユーロは一時172円前半まで上昇し、1日の雇用統計発表前の水準へ持ち直した。しかし「対ドルで1.16ドルを上抜けたことで買いが波及した。積極的にユーロを買い上がる手掛かりは特段ない」(大手銀トレーダー)といい、午後には171円後半へ反落した。
きょう米国で発表される新規失業保険申請件数に注目する声も聞かれた。先に発表された7月雇用統計は予想に届かなかったが、失業保険申請件数は6月上旬に25万件弱と8カ月ぶり高水準まで増加した後、7月下旬には20万件強と3カ月ぶり低水準まで減少するなど、雇用統計とやや異なる動きを見せている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.26/147.30 1.1674/1.1676 171.96/171.97
午前9時現在 147.19/147.20 1.1661/1.1665 171.68/171.69
NY午後5時 147.36/147.38 1.1659/1.1660 171.81/171.84