午後3時のドルは148円付近で上昇一服、日米中銀会合前に持ち高調整

7月30日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の148円ちょうど付近で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 30日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の148円ちょうど付近で取引されている。日本時間今夜に結果が発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)、あすの日銀金融政策決定会合を前に、持ち高調整と見られる売りが先行し、上値の重い展開となった。
ドルは前日海外で148円後半と1週間半ぶり高値を付けた後、東京市場は戻り売りが目立った。日米の中銀会合や米雇用統計など週末にかけて相次ぐ重要イベントをにらみ「いったん持ち高を圧縮して、次の動きに備える向きが多かったようだ」(FX会社ディーラー)という。
円は最近の売り圧力が巻き戻される形となり、対ドル以外の通貨に対しても緩やかに反発した。スイスフランは183円台と、週初につけた史上最高値186円台から下落したほか、ユーロも170円台と1年ぶり高値の173円台から売られている。
ドル/円を含む主要通貨の行方は、中銀会合や指標の結果次第ではあるものの、市場では4月以降の取引レンジ上限に接近してきたドル/円に、もう一段の上昇があり得るとの声が上がり始めている。
てらす証券アドバイザーズのFXエバンジェリスト、遠藤寿保氏は「中銀会合は日米ともに現状維持の予想だが、声明や会見で従来通り、米は利下げ前倒しに慎重で、日本が利上げ姿勢を崩さないことが明らかになれば、ドル/円は上値を試す可能性がある」としている。
遠藤氏によると、テクニカル的な上値めどは1月高値から4月安値の半値戻しとなる149.38円付近で、ここを上抜けるかが当面のポイントになるという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 148.02/148.04 1.1549/1.1552 170.97/170.98
午前9時現在 148.42/148.43 1.1550/1.1552 171.44/171.45
NY午後5時 148.44/148.48 1.1545/1.1547 171.40/171.45