米スタバ、4─6月売上高が予想上回る 中国で需要改善

米スターバックスが29日発表した第3・四半期(6月29日まで)は、世界既存店売上高(比較可能ベース)が2%減と、LSEGがまとめたアナリストの平均予想(1.19%減)以上に減少した。2022年2月、ニューヨーク市で撮影(2025年 ロイター/Carlo Allegri)
[29日 ロイター] - 米スターバックスが29日発表した第3・四半期(6月29日まで)決算は、売上高が予想を上回った。中国で需要が改善した。人件費や店舗運営への投資、メニューの変更により、国内市場における個人消費の鈍化を相殺できた。
数四半期にわたり売上高が減少した後、ブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)の下、ブランドを抜本的にリセットするという「スターバックスへの回帰」構想に取り組んでいる。トップに就任して以来、ニコルCEOはメニューの簡素化、焼きたてのフード、手書きのメッセージ入りカップ、より迅速なサービスの提供を推し進めてきた。
純売上高は3.8%増の94億6000万ドルで、アナリスト予想の93億1000万ドルを上回った。一方、世界既存店売上高は2%減と、LSEGがまとめたアナリストの平均予想(1.19%減)よりも大幅な減少となった。減少は6四半期連続。
最大市場である北米の既存店売上高は2%減で変わらず。中国の既存店売上高は2%増加し、横ばいだった前四半期から改善した。
調整後の1株当たり利益は50セントで、予想の65セントを下回った。
調査会社Placer.aiのデータによると、平均来店客数は0.1%減少したものの、前四半期(0.9%減)と比べて改善した。