ニュース速報
ビジネス

日経平均は続落、半導体株安で 個別物色は活発

2025年07月28日(月)16時04分

 7月28日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比457円96銭安の4万0998円27銭と、続落して取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比457円96銭安の4万0998円27銭と、続落して取引を終えた。指数寄与度の高い半導体関連株に利益確定売りが出たほか、前週大きく上昇した銀行株も軟調だった。決算発表など個別材料を手掛かりにした物色は活発だった。

日経平均は前営業日比59円高と小幅高でスタートしたものの、すぐにマイナス圏に転じ下げ幅を広げた。決算を嫌気した売りや利益確定に押され主力の半導体関連銘柄が安く、指数を押し下げた。後場中盤には一時458円安の4万0997円87銭まで下落したが、後半にかけては4万1000円台でもみ合いとなった。

一方、新興株市場は底堅く推移したほか、プライム市場では4割超の銘柄が値上がりするなど、相場全体が崩れる動きにはならなかった。

フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏は「半導体関連はAI(人工知能)向けは堅調だが、それ以外のところは不振な銘柄もあり、選別が進みそうだ。前週大幅上昇した反動の利益確定売りも出ている」と指摘した。目先の日経平均については「市場環境自体は悪くないので、決算が悪くなければしっかりした推移が続きそうだ」とみているが、政局の不透明感が高い点には注意が必要だという。

TOPIXは0.72%安の2930.73ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.72%安の1508.37ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆0501億5900万円だった。東証33業種では、輸送用機器、精密機器、繊維製品など8業種が値上がり。銀行、情報・通信、倉庫・運輸関連など25業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.05%高の762.70ポイントと、小幅に5日続伸した。

個別では、SCREENホールディングスが9%超安となり、プライム市場の値下がり率トップ。前週末に公表された決算内容が嫌気され、売りが強まった。アドバンテスト、東京エレクトロンも軟調で、LSEGによると2銘柄で日経平均を331円ほど押し下げた。

三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループは2%超安。一方、決算が好感されたファナックは5%高だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり695銘柄(42%)に対し、値下がりが860銘柄(52%)、変わらずが70銘柄(4%)だった。

終値 前日比 寄り付き 安値/高値

日経平均 40998.27 -457.96 41515.91 40,997.87─41,534.21

TOPIX 2930.73 -21.13 2954.60 2,930.01─2,955.08

プライム市場指数 1508.37 -10.92 1520.77 1,508.03─1,520.77

スタンダード市場指数 1413.10 +1.66 1415.19 1,411.72─1,416.75

グロース市場指数 986.72 +2.56 989.62 982.74─991.99

グロース250指数 762.70 +0.41 766.21 760.28─767.19

東証出来高(万株) 171693 東証売買代金(億円) 40501.59

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

訂正-石破首相、進退は「今後適切に判断」 自民・両

ワールド

タイとカンボジア首脳が停戦合意、マレーシア仲介で軍

ワールド

チェコ大統領がダライ・ラマと面会、中国「断固反対」

ビジネス

ECB9月利下げ、予想外の経済変化が条件=スロバキ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:山に挑む
特集:山に挑む
2025年7月29日号(7/23発売)

野外のロッククライミングから屋内のボルダリングまで、心と身体に健康をもたらすクライミングが世界的に大ブーム

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 2
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経験豊富なガイドの対応を捉えた映像が話題
  • 3
    運転席で「客がハンドル操作」...カリフォルニア州、テスラの「ロボタクシー」がサービス開始へ
  • 4
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 5
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    アメリカで牛肉価格が12%高騰――供給不足に加え、輸入…
  • 8
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 9
    レタスの葉に「密集した無数の球体」が...「いつもの…
  • 10
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 1
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 2
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 3
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心中」してしまうのか
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 6
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 7
    「カロリーを減らせば痩せる」は間違いだった...減量…
  • 8
    レタスの葉に「密集した無数の球体」が...「いつもの…
  • 9
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 10
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 8
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中