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独IFO業況指数、7月は13カ月ぶり高水準 予想下回り「回復鈍い」

2025年07月25日(金)18時57分

 7月25日、 独IFO経済研究所が発表した7月の業況指数は88.6と、前月の88.4から上昇したが、ロイターがまとめた市場予想の89.0を下回った。フランクフルトで2023年11月撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

Maria Martinez

[ベルリン 25日 ロイター] - 独IFO経済研究所が25日発表した7月の業況指数は88.6と、前月の88.4から上昇、昨年6月以来の高水準となった。ロイターがまとめた市場予想の89.0は下回った。

IFOのクレメンス・フュースト所長は「ドイツ経済の回復は依然として鈍い」と述べた。

現況指数は前月の86.2から86.5に小幅上昇。期待指数はほぼ横ばいだった。

INGのマクロ部門グローバルヘッド、カルステン・ブルゼスキ氏は、景況感は依然として楽観的見方が続いているとし、7回連続の上昇は注目に値すると指摘。だが楽観的見方が経済ファンダメンタルズ改善に基づくものなのか、単なる希望的観測なのかは不明だと述べた。その上で、国内企業は現在進行中の経済の不確実性や貿易摩擦よりも、新政権下で起こる明るい側面に注目しているようだとの見方を示した。

IFO調査責任者のクラウス・ホールラーベ氏はロイターに対し、「不確実性は依然高く、景気に重くのしかかっている」とし、ドイツ経済は第2・四半期は停滞、下半期は緩やかな成長に転じると予測。「しかし勢いと活力に欠けている」と述べた。

ロイター
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