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仏ルノー、インドでSUV追加投入へ 6億ドル投資計画

2025年07月24日(木)13時38分

 7月23日、仏ルノーの幹部は、インドでの小型車のラインアップに、スポーツ用多目的車(SUV)を追加する方針を明らかにした。ムンバイで行われた発表会で撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)

Nandan Mandayam

[ベンガルール 23日 ロイター] - 仏自動車大手ルノー幹部は23日、インドでの小型車のラインアップに、スポーツ用多目的車(SUV)を追加する方針を明らかにした。工場の稼働率を上げ、世界第3位の自動車市場でのシェアを高めたい考えだ。

ルノーは6億ドルの投資を計画している。提携先である日産自動車との合弁工場の株式取得を通じ、販売台数の増加とインドからの輸出拡大を図る。

ルノーインド法人でマネジングディレクターを務めるベンカトラム・マミラパレ氏はロイターの取材に、「製品発売へ攻勢を掛けるつもりだ」と語った。

インドでは現在、ハッチバックタイプの「クウィッド」や小型SUVの「キガー」、「トライバー」の3モデルを販売しているが、新たに小型と中型のSUVを追加する予定だ。

インド市場はルノーの世界販売の2%に満たない一方、コスト競争力のある五つの国際拠点の一つでもある。

ルノーは新モデルを投入せず、急速に縮小する小型車セグメントに偏ったラインアップを展開。この結果、業界データによると、インド市場でのシェアは5年前の3%超から1%未満に低下した。

23日には4年超ぶりとなるトライバーの改良モデルを発売。今後2年間でインドに投入予定の4モデルの第1弾となる。

SUVや3列シートのファミリー車はインドの年間販売の約65%を占める。一方、残りの小型車のシェアは縮小の一途をたどっている。

南インドにある工場は年間生産能力約50万台で、現在は約50%が稼働している。今後はインド市場の成長を見込み、稼働率を80 100%に引き上げるという。

ロイター
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