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米マテル、年間業績予想を下方修正 トランプ関税が影響

2025年07月24日(木)13時36分

 7月23日、米玩具大手マテルは第2四半期決算で売り上げが急減し、年間業績予想を下方修正した。カリフォルニア州で2024年2月撮影(2025年 ロイター/Mario Anzuoni)

Savyata Mishra

[23日 ロイター] - 「バービー人形」で知られる米玩具大手マテルは23日、第2四半期決算で売り上げが急減し、年間業績予想を下方修正した。北米でバービー人形の販売が低調だったほか、世界貿易を巡る不確実性が需要を押し下げた。

トランプ大統領による貿易政策が二転三転したことで世界のサプライチェーン(供給網)は混乱し、消費者の支出動向にも不確実性を投げ掛けた。このためマテルは5月、従来の売上高と利益見通しを撤回していた。

クライツ最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、小売業者の注文時期変更が、第2四半期の米国事業に非常に大きな影響を及ぼしたと指摘。下期の販売巻き返しに期待感を示した。

同社株は時間外取引で約3.5%下落。2025年の粗利益が前年を下回ると見込んでいる。

25年の売上高予想は、2月時点に見込んだ2─3%増から1─3%増に下方修正。調整後1株当たり利益は1.54─1.66ドルとし、従来予想の1.66─1.72ドルを下回った。

CFRAリサーチのアナリストは「マテルの減速は現在の貿易環境の影響を受けており、粗利益見通しは関税政策による予想以上の影響を示している」と指摘した。

ロイター
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