ウーバー、自動運転タクシー展開でEVルーシッドに3億ドル投資へ

米配車大手ウーバー・テクノロジーズは、自動運転タクシー事業の展開に向けて米電気自動車(EV)メーカーのルーシッド・グループに3億ドルを投じる。写真は2023年11月、カリフォルニア州ニューアークで撮影(2025年 ロイター/Abhirup Roy)
Abhirup Roy Akash Sriram
[サンフランシスコ 17日 ロイター] - 米配車大手ウーバー・テクノロジーズは、自動運転タクシー事業の展開に向けて米電気自動車(EV)メーカーのルーシッド・グループに3億ドルを投じる。両社が17日に発表した。来年後半に米主要都市でサービスを開始する。
2026年から6年間にわたってウーバーはルーシッドのSUV(スポーツタイプ多目的車)「グラビティ」2万台余りを調達して配備する。この車両には、米新興企業ニューロの自動運転技術が搭載される。
合意の一環としてウーバーはルーシッドとニューロに数億ドルを投資する。ルーシッドは17日、米証券取引委員会(SEC)に提出した別の書類で、このうち3億ドルの資金が同社に振り向けられると説明した。
ウーバーの今回の動きは2020年に撤退した自動運転タクシー分野への再参入への取り組みを浮き彫りにする。撤退以降に米アルファベット傘下のウェイモやオーロラ・イノベーションなど複数のハイテク開発会社との提携に方向を転換してきた。
ウーバーは4月にドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)とも自動運転タクシー事業で契約を結んでいる。この契約に基づき、VWはカリフォルニア州ロサンゼルスで来年計画されている商業サービス向けに電動ミニバン「ID.バズ」を供給する。