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物価予想、5年後「上がる」は83.1% 高水準続く=6月日銀調査

2025年07月14日(月)14時09分

 7月14日、日銀が発表した「生活意識に関するアンケート調査」(第102回<2025年6月調査>)によると、5年後に物価が「上がる」と予想する回答者の割合は83.1%となった。写真は1月、都内の日銀本店付近で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Takahiko Wada

[東京 14日 ロイター] - 日銀が14日に発表した「生活意識に関するアンケート調査」(第102回<2025年6月調査>)によると、5年後に物価が「上がる」と予想する回答者の割合は83.1%となった。3月の前回調査の83.5%をわずかに下回ったが、依然高水準。コメなど食料品価格の高騰が続く中、家計の中長期の予想インフレは高い状況が続いている。

「5年後の物価が現在と比べ毎年、平均何%程度変化すると思うか」の問いに対する回答は平均値が9.9%上昇、中央値が5.0%上昇だった。平均値は前回を上回り、06年9月以降で最高を更新した。5年後の物価が上昇すると考える理由としては「最近物価が上がっているから」との回答が引き続き最も多く、82.5%となった。

1年後の物価が「上がる」と予想する回答者の割合は85.1%となり、前回調査の86.7%を下回った。1年後の物価の数値予想では平均値が12.8%上昇、中央値が10.0%上昇。平均値が前回を上回り、06年9月以降の最高を更新した。

日銀は2%の物価安定目標の実現には家計や企業のインフレ期待の高まりが重要と位置付けており、同アンケートは家計のインフレ期待の動向を把握する指標の一つとなっている。調査期間は5月1日から6月3日。

ロイター
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