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英労働市場、6月に急減速 求職者がコロナ禍以来の大幅増

2025年07月14日(月)17時52分

 14日公表された英求人雇用連盟(REC)と会計事務所KPMGの月例調査によると、英労働市場は6月に急速に冷え込み、求職者がコロナ禍以来のペースで増加した。写真はロンドンの職業紹介所前で昨年12月撮影(2025年 ロイター/Mina Kim)

[14日 ロイター] - 14日公表された英求人雇用連盟(REC)と会計事務所KPMGの月例調査によると、英労働市場は6月に急速に冷え込み、求職者がコロナ禍以来のペースで増加した。

求職者指数は5月の63.3から66.1に上昇し、2020年11月以来の高水準となった。

同指数がこれより高い数値を示したのはコロナ禍、08─09年の世界金融危機、01年9月11日の米同時多発攻撃直後のみ。

RECとKPMGは指数上昇について、英経済の急激な冷え込みというより、異例の不確実性の高さを反映していると指摘。

KPMGのグループ最高経営責任者(CEO)、ジョン・ホルト氏は「地政学的混乱やコスト上昇の脅威に加え、テクノロジー効率化の見込みから、企業は引き続き採用を様子見する姿勢を取っている」と述べた。

新規採用者の初任給と求人需要も軟化し、労働市場の減速を示した。

イングランド銀行(英中央銀行)は来月の会合で政策金利を引き下げると広く予想されている。

英中銀のベイリー総裁は13日に掲載された英紙タイムズのインタビューで、雇用減少と依然として高いインフレ率に直面していることから、段階的かつ慎重な利下げ姿勢を維持していく考えを示した。

「もし(労働市場の)余剰がより急速に拡大することが確認されれば、異なる結論に至ることになるだろう」と述べた。

ロイター
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