マスク氏のxAIが資金調達計画とFT報道、サウジSWFが追加出資か

7月11日、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は米実業家イーロン・マスク氏の人工知能(AI)スタートアップ企業、xAIが自社の企業価値を1700億―2000億ドルと評価する条件で資金調達を進めると報じた。写真はxAIのロゴとマスク氏のイメージ。1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[11日 ロイター] - 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は11日、米実業家イーロン・マスク氏の人工知能(AI)スタートアップ企業、xAIが自社の企業価値を1700億―2000億ドルと評価する条件で資金調達を進めると報じた。 しかし、マスク氏はX(旧ツイッター)で「xAIは今、資金調達を探っていない。当社には資金が十分にある」と否定するコメントを出した。
FTは、サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」が増資で大きな役割を果たす見通しだと報じた。ただ、交渉は予備的なため、詳細は変わる可能性もあるという。
PIFは傘下のキングダム・ホールディングスを通じてxAIに8億ドルを投資している。PIFはロイターのコメント要請にすぐには応じなかった。
米金融大手モルガン・スタンレーは6月下旬、xAIが社債の発行や借り入れで50億ドル、株式発行で50億ドルをそれぞれ調達したと明らかにした。
ブルームバーグは今年6月、xAIが29年までに年間130億ドルを超える利益を稼ぎ出すとの見方を報じた。
マスク氏は米オープンAIの生成AIモデル「チャットGPT」に対抗するため、2023年7月にxAIを立ち上げた。xAIは25年の総売上高を10億ドルと見込んでおり、データセンターに180億ドルを投じる計画だ。