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カナダ、6月失業率は6.9%に改善 予想に反して雇用大幅増

2025年07月14日(月)08時29分

7月11日、 カナダ統計局が発表した6月の失業率は6.9%で、前月から0.1ポイント改善した。写真は2022年6月、トロントの飲食店に掲示された求人のポスター(2025年 ロイター/Carlos Osorio)

Promit Mukherjee

[オタワ 11日 ロイター] - カナダ統計局が11日発表した6月の失業率は6.9%で、前月から0.1ポイント改善した。卸売業、小売業、製造業をはじめとするセクターで雇用が大幅に増加した。

新規雇用者数は8万3100人で、1月以来の純増となった。雇用増加の大半はパートタイムだった。

ロイターがまとめた予想では失業率は7.1%、雇用は横ばいとみられていた。

カナダ銀行(中央銀行)は30日に金融政策決定会合を開くが、失業率と雇用者数が予想を上回ったことから、金利を再び据え置く可能性が高い。

雇用統計を受け、金融市場では今月の利下げ確率が20%以下に低下。前日にはトランプ米大統領がカナダからの輸入品に8月1日から35%の関税を課すと表明し、利下げ確率が30%に上昇していた。

CIBCキャピタル・マーケッツのエコノミスト、キャサリン・ジャッジ氏はメモで「失業率はなお高いが、他の指標が強かったことから、7月に中銀が利下げを実施する確率は明らかに低下している」と述べた。

6月の労働参加率は前月から0.1ポイント上昇し、65.4%。正社員の平均時給は前年比3.2%増の37.22カナダドルだった。

ロイター
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