米財務省の現金残高、7月末までに5000億ドル 債務上限引き上げで

7月8日、米財務省はトランプ大統領の減税・歳出法により債務上限が5兆ドル引き上げられたことを受け、7月末までに現金残高を5000億ドルに増やすと発表した。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米財務省は8日、トランプ大統領の減税・歳出法により債務上限が5兆ドル引き上げられたことを受け、7月末までに現金残高を5000億ドルに増やすと発表した。
JPモルガンのリサーチノートによると、現金残高は先週時点で3720億ドルにまで減少しており、「財務省の運営枠組みに沿った水準を大きく下回っている」という。
財務省は、政府への資金供給を継続し、時間をかけて現金残高を同省の現金残高政策に沿った水準まで回復させるため、短期国債の発行を増やす計画だと述べた。
5月の借り換え時点で、同省は9月末の現金残高を8500億ドルと予想していた。
同省は4週間、6週間、8週間といったより短期の証券の発行に重点を置く方針を示し、8日には4週間物と8週間物の発行規模を大幅に拡大すると発表した。
10日の入札規模はそれぞれ250億ドル増加し、4週間物は800億ドル、8週間物は700億ドルとなる。
アクション・エコノミクスによると、これは5月22日の入札以来の高水準だという。