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日経平均は3日ぶり小反発、米雇用統計控え方向感出ず

2025年07月03日(木)16時35分

 東京株式市場で日経平均は、前営業日比23円42銭高の3万9785円90銭と3日ぶりに小幅反発して取引を終えた。写真は、東京証券取引所。2024年12月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比23円42銭高の3万9785円90銭と3日ぶりに小幅反発して取引を終えた。6月米雇用統計の公表を控え、積極的にポジションを傾ける動きは限定的だった。業種別では、このところ軟調だった半導体株や自動車株に買いが入る一方、値上がりしていた内需株に売りが出るなど、循環物色の様相が濃かった。

日経平均は1日を通して小動きの展開となった。小高くスタートした後は方向感に乏しい値動きとなり、高値と安値を差し引いた値幅は200円程度にとどまった。雇用統計前の様子見ムードのほか、日米関税交渉や参議院選挙の行方に不透明感が漂うことも見送り要因となりやすかった。

マリン・ストラテジーズの香川睦シニアマーケットアナリストは、外部環境の不透明感に加え、7─9月は夏枯れ相場となりやすいと指摘する。「ポジションを傾けにくい地合いにある中、好材料にも乏しいため、日経平均が再び4万円を回復するのは難しい」という。

TOPIXも小幅に反発し、0.1%高の2828.99ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.1%高の1455.86ポイント。プライム市場の売買代金は5兆0319億6100万円だった。東証33業種では、鉄鋼、非鉄金属、輸送用機器など20業種が値上がり、情報・通信業、倉庫・運輸関連、建設業など13業種は値下がりした。

個別では、前日の米ハイテク株高を背景に東京エレクトロン、アドバンテストが上昇したほか、自動車株も日野自動車、日産自動車、マツダが4─7%超高、鉄鋼株のJFEホールディングスも5%超としっかりだった。

半面、フジ・メディア・ホールディングスが9営業日ぶりに反落し6%超安で東証プライム市場の値下がり率トップとなったほか、コナミグループなどのゲーム関連銘柄も売られた。市場では「外部環境に不透明要因が多い中、循環物色が中心となっている」(国内証券)との声が聞かれた。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.6%安の709.71ポイントと、3日続落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが827銘柄(50%)、値下がりは735銘柄(45%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 39785.90 +23.42 39796.75 39,667.82─39,865.89

TOPIX 2828.99 +2.95 2825.46 2,816.21─2,828.99

プライム市場指数 1455.86 +1.52 1453.90 1,449.27─1,455.86

スタンダード市場指数 1371.06 -1.54 1374.21 1,368.17─1,374.41

グロース市場指数 916.36 -4.15 924.20 915.82─926.12

グロース250指数 709.71 -4.30 717.10 709.33─718.45

東証出来高(万株) 198848 東証売買代金(億円) 50319.61

ロイター
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