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米の平均実効関税率21%、4月初旬の半分以下 海運マースク試算

2025年07月03日(木)13時36分

デンマークの海運大手マースクは7月2日、企業がコンテナ積載量に対して現在支払っている米国の実効関税率は平均21%との試算を明らかにした。2024年11月、シンガポールで撮影(2025年 ロイター/Tan Florence)

[コペンハーゲン 2日 ロイター] - デンマークの海運大手マースクは2日、企業がコンテナ積載量に対して現在支払っている米国の実効関税率は平均21%との試算を明らかにした。米国が4月に包括的な関税を一時停止する前の半分以下だという。

マースクによると、トランプ米大統領がほぼ全ての貿易相手国に対する関税を発表した4月2日直後のピーク時には、実効関税率は平均54%だった。

米国の主要貿易相手国は関税引き上げを回避するため、今月9日の期限までにトランプ政権との合意を目指して交渉を続けている。

マースクは「米国との貿易交渉を巡るさまざまな期限が切れる7月と8月は世界中が関税を注視している」とし、「交渉の結果は何カ月にもわたり世界貿易と消費者心理に影響を及ぼす」との見方を示した。

米国の顧客が近年、中国からの輸入への依存を減らしているとも指摘し、「アパレル・ファッション業界の顧客の多くは現在、中国への依存度が1桁台になっている」と述べた。

ロイター
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