印タタ・モーターズ、中国レアアース輸出規制でもEV生産予定通り

6月24日、インド自動車大手タタ・モーターズは、中国によるレアアース(希土類)の輸出規制によっても「非常ボタン」を押す状況ではなく、電気自動車(EV)の導入は予定通り進んでいると明らかにした。写真はイベントに展示された同社の車。2024年2月、ニューデリーで撮影(2025年 ロイター/Anushree Fadnavis)
[ムンバイ 24日 ロイター] - インド自動車大手タタ・モーターズは24日、中国によるレアアース(希土類)の輸出規制によっても「非常ボタン」を押す状況ではなく、電気自動車(EV)の導入は予定通り進んでいると明らかにした。
中国のレアアース輸出制限は世界の自動車業界を混乱させ、企業は深刻な供給不足を警告している。レアアース磁石は、車のワイパー用モーターからアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)用センサーまで幅広い用途に用いられている。
PBバラジ最高財務責任者(CFO)は、ムンバイで開催されたイベントで「現在、供給は確保されているためパニックはないと考えている。生産削減は行っておらず、現時点で計画もない」と述べた。
バラジ氏はEVの発売計画は予定通りだが、レアアースの供給が著しく悪化した場合は見直す可能性があると説明した。磁石の代替供給源や代替技術についても検討中だという。
乗用車部門とEV子会社を統括するシャイレシュ・チャンドラ氏は、車両に用いるレアアース磁石の配合を削減する方法や、長期的には全面的に排除する方法を検討していると語った。