焦点:FRB後任議長、トランプ氏が早期に指名なら市場混乱も

6月18日、 トランプ米大統領(写真左)は、パウエル連邦準備理事会議長(同右)の任期が終了するまであとほぼ1年あるにもかかわらず、間もなくパウエル氏の後任を指名すると述べている。ホワイトハウスで2017年11月撮影92025年 ロイター/Carlos Barria)
Lewis Krauskopf
[ニューヨーク 18日 ロイター] - トランプ米大統領は、パウエル連邦準備理事会議長(FRB)の任期が終了するまであとほぼ1年あるにもかかわらず、間もなくパウエル氏の後任を指名すると述べている。投資家たちは、金融市場にとって危険な状況が生じる可能性があると語った。
トランプ氏は1月の2期目就任以降、政策金利を引き下げないという理由でパウエル議長とFRBに対する不満をあらわにしてきた。大統領はパウエル氏を解任しようと思えば実行できるとした今年初めの発言を撤回したが、今月初めになって後任議長をやがて選ぶだろうと述べた。
「影の」FRB議長が存在することになれば、現職議長と金融政策を巡って見解が対立する可能性が浮上し、そうすれば市場に混乱を引き起こし得るだろう。FRBが適正に機能する上でその独立性が欠かせないとの見方が広まっている以上、トランプ氏の意のままになる人選となれば、ウオール街を警戒させる面もあるだろう。
「誰が議長後任の指名を受けるにしても、監視するべき重要な点は政治的な配慮に基づいた人選と見なされるかどうかということだ」とアライアンスバーンスタインのエリック・ウィノグラード主席米国エコノミストは述べた。「つまり(要注意を)意味するのは大統領の気まぐれで見解を改めるような人物だ」
FRBはクーグラー理事の任期が来年1月に終わるまで、トランプ氏が当面指名できる空きポストがない。
オンライン予測市場ポリマーケットによると、国家経済会議(NEC)のハセット委員長、FRBのウォーシュ元理事、トランプ氏が1期目で指名した後で後任のバイデン大統領(当時)が人事案を取り下げたジュディ・シェルトン氏、ベセント財務長官が後任議長として有力候補とされる。
<影の議長>
投資家はFRBの後任議長が早い時期に指名されれば、金融政策について混乱したメッセージを伝えることになる可能性があると懸念している。
トランプ氏はここ数カ月間、FRBが今年に入ってから利下げしていないことについて、自らが2018年に指名したパウエル議長の批判を続けている。
FRBは昨年、政策金利を1%引き下げたが、直近の利下げは昨年の12月だ。FRBは、政策金利を現行水準の4.25─4.5%に維持する理由として、インフレ高進と失業率上昇の両面でリスクを挙げている。
トランプ氏はつい先週もパウエル氏が利下げをしないことについてばか者だと批判したが「解任はしない」と述べた。
投資家によると、FRB議長は米上院で承認される必要があり、トランプ氏が指名してから手続き上数カ月間を要する可能性がある。
トランプ氏がパウエル氏の後任を近く指名するとは思わず、その代わりにパウエル氏の任期終了の間際になるまで様子見するのではないかと考える投資家もいる。
複数の投資家からは、最終的に指名されるのは現時点で最も幅広く取り沙汰されていたり予測されていたりする人物でないかもしれない、との声も聞かれる。
ウィノグラード氏は「私が賭けるなら(浮上している人々とは)別の候補に賭ける」と述べた。
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