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コメ価格のつり上げや流通阻害の事実「一切ない」=木徳神糧

2025年06月11日(水)15時34分

 6月11日 米穀卸大手の木徳神糧は11日、鎌田慶彦社長によるステークホルダー(利害関係者)向けのコメントの中で、コメの「市場価格をつり上げたり、買い占めや出し惜しみによって流通を阻害したりといった事実は一切ない」と表明した。写真は5月29日、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Shinichi Uchida

[東京 11日 ロイター] - 米穀卸大手の木徳神糧は11日、鎌田慶彦社長によるステークホルダー(利害関係者)向けのコメントの中で、コメの「市場価格をつり上げたり、買い占めや出し惜しみによって流通を阻害したりといった事実は一切ない」と表明した。事業内容は「原料精米および供給の役割を担う立場」であり、取引価格の不当な操作は行っていないとした。

仕入れ、販売、在庫の実績については毎月、農水省に報告しており、流通を意図的に制限するなどの不適切な対応は一切ないと説明。国内産主食用米の年間取扱数量は2024年度の全国需要の約4%に過ぎず、米穀市場を左右し得る影響力を持ち得ないことは明らかとも指摘した。

コメントでは、最近の米価上昇や供給不安に関し、米穀卸業界に対しさまざまな意見が寄せられ、一部には事実と異なる見解や誤解に基づく指摘も見受けられると言及。その上で、同社として不安を真摯に受け止め、透明性をもって説明し信頼の維持に努めていくとしている。

ロイター
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