テスラのロボタクシー、22日開始予定 変更の可能性も=マスク氏

米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は10日、同社のロボタクシー(自動運転タクシー)の一般向けサービスについて、6月22日を暫定的な開始日とする計画を明らかにした。仏ナントで3月撮影(2025年 ロイター/Stephane Mahe)
Abhirup Roy
[サンフランシスコ 10日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は10日、同社のロボタクシー(自動運転タクシー)の一般向けサービスについて、6月22日を暫定的な開始日とする計画を明らかにした。
マスク氏は「安全性に極度に神経質になっているため、日付は変更される可能性がある」とXに投稿した。
投資家はロボタクシーサービスの開始を待ち望んでおり、マスク氏も自動運転車に会社の将来を賭けている。
ただ、自動運転車の商業化は、安全性への懸念、厳しい規制、巨額の投資など課題が多く、マスク氏の計画に懐疑的な見方も少なくない。
マスク氏はまた、28日からテスラの車両が工場から顧客の家まで自走するとも述べた。
同氏はこれまで、テキサス州オースティンでの有料ロボタクシーサービスを約10─20台のスポーツ多目的車(SUV)「モデルY」で始め、これらは限られたエリアで人間の遠隔監視の下で運行すると表明している。
テスラはその後、自動運転車規制の厳しいカリフォルニア州を含め、年内に他の各州に事業を拡大する計画だ。
マスク氏は先月、オースティンの公道で自動運転車のテストを行っていると明らかにした。10日にはXに動画を再投稿し、そこには「ロボタクシー」と書かれたモデルYが人間のドライバーを乗せずに交差点を曲がる様子が映っていた。
別のX投稿によると、これらの車両はテスラの先進運転支援ソフトウエア「フルセルフドライビング(FSD)」の新バージョンを使用しているという。
テスラのロボタクシーサービスについては、運行場所、遠隔監視の範囲、一般の利用方法など、その他の詳細がほとんど不明となっている。