米とメキシコ、50%の鉄鋼関税削減で交渉 クォータ制視野

6月10日、米国とメキシコは、トランプ大統領による50%の鉄鋼関税を一定数量まで削減または撤廃する交渉を行っていると、業界関係者や貿易関係者が明らかにした。写真はシェインバウム大統領。6月2日、メキシコ市で撮影(2025年 ロイター/Henry Romero)
[10日 ロイター] - 米国とメキシコは、トランプ大統領による50%の鉄鋼関税を一定数量まで削減または撤廃する交渉を行っていると、業界関係者や貿易関係者が10日に明らかにした。
それによると、メキシコからの一定量の輸入は無税または減免され、それ以上の輸入には50%の関税が課されるクォータ制(割当制)が導入される可能性が高いという。
関税が完全に撤廃されるのか、引き下げられるのかは不明。輸入枠の具体的な数量レベルもまだ決定されていないという。
ブルームバーグ・ニュースによると、条件は最終決定されていないが、過去の輸入量に基づく水準以下に総出荷量を抑える限り、米企業はメキシコ産鉄鋼を無税で輸入できるようになるという。
ホワイトハウスの報道官はコメントを避けた。
米鉄鋼協会がまとめたデータによると、米国は2024年にメキシコから352万トンの鉄鋼を輸入し、カナダ、ブラジルに続き第3位の規模だった。