印タタ・モーターズ、今後5年で最大41億ドル投資へ

インド自動車大手タタ・モーターズは、今後5年にわたり最大3500億ルピー(41億ドル)を投資する計画だ。写真はタタ車、インドで3日撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)
[9日 ロイター] - インド自動車大手タタ・モーターズは、今後5年にわたり最大3500億ルピー(41億ドル)を投資する計画だ。競争が激化し、低公害車の導入が推進される中、国内首位の電気自動車(EV)メーカーとしての地位を固めるため。9日に行った投資家向けの発表で明らかになった。
品揃えを現在の8車種から15車種にほぼ倍増し、EVと圧縮天然ガス車をより多く投入するとともに、車両の技術的な特徴を強化する。
タタは2026年3月までの年度投資計画を公表しなかったが、先月、商用車を含む国内事業の資本支出は約800億ルピーになると明らかにした。
内燃エンジン車市場での激しい競争により、タタは販売台数で同業マヒンドラ・アンド・マヒンドラ に追い抜かれた。中国上海汽車(SAIC)傘下のMGモーターもタタが優位な地位を占めるEVに挑み、販売台数は昨年末からタタを上回っている。
それでもタタは27年3月までに市場シェアを16%とする目標を維持し、30年までにシェアを18─20%に引き上げることを目指している。