日銀が国債買入減額進める中、国債保有層の拡充「大事」＝加藤財務相

　６月１０日、加藤勝信財務相(写真)は、日銀が国債買い入れの減額を進める中、「今後の国債の安定消化に向けて幅広い投資家の方に国債を購入、保有していただく努力をしていくことが大変、大事だと考えている」と述べた。２０２４年１０月２日、東京で撮影 （２０２４年 ロイター/Issei Kato）

Takaya Yamaguchi

［東京　１０日　ロイター］ - 加藤勝信財務相は１０日、日銀が国債買い入れの減額を進める中、「今後の国債の安定消化に向けて幅広い投資家の方に国債を購入、保有していただく努力をしていくことが大変、大事だと考えている」と述べた。同日午前の閣議後会見で語った。

国内での国債保有促進に向けては、昨年末に公表した２０２５年度国債管理政策に沿って「銀行などの投資需要を踏まえ、短期金利に連動した変動利付国債について、発行に向けた準備を行う」とした。

安定保有層の拡大に向け、「個人向け国債の販売対象に非営利法人や非上場法人などを含める検討を進める」とも述べた。

日本の国債に対する市場の信認が失われることがないよう、「適切な財政運営に努めるとともに、国内外の市場関係者との丁寧な対話を行いながら、適切な国債管理政策に努めていきたい」との考えも強調した。