世界は大きな不確実性の時代に、地域安定化の役割果たす=豪首相

6月10日 オーストラリアのアルバニージー首相(写真)は10日、世界情勢が不安定となる中、民主主義制度が崩壊しているという考えが誤りであることを豪州が示し、地域で安定化の役割を果たすことを目指すと表明した。5月3日、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 10日 ロイター] - オーストラリアのアルバニージー首相は10日、世界情勢が不安定となる中、民主主義制度が崩壊しているという考えが誤りであることを豪州が示し、地域で安定化の役割を果たすことを目指すと表明した。
ナショナル・プレス・クラブで講演し、国外で極右や極左のポピュリズムが台頭しているのは、経済的恩恵を受けられず、制度が自分たちのために機能していないと人々が感じているからだと指摘。「われわれは世界的に大きな不確実性の時代に生きており、単に経済的な不安定さにとどまらず、政治や政府、自由なメディアを含む民主的な制度がこの瞬間の要求を満たすことができないという、より腐食性の強い課題となっている」と述べた。
「皮肉にもそれから利益を得ようとする」人々がいるとしつつ、オーストラリア政府はそのような考えが誤りであることを証明する責任があると考えているとした。
また、8日に米ロサンゼルスで行われた抗議デモを取材していた豪ジャーナリストがゴム弾に撃たれたことを「恐ろしい」と表現。米国と連絡を取り、容認できないと伝えたことを明らかにした。