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米ワーナー、動画配信・映画とCATVの事業切り分け 2上場企業に再編

2025年06月10日(火)07時23分

 6月9日、米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は、動画配信・映画とケーブルテレビ(CATV)に事業を切り分け、2つの上場企業にする組織再編計画を発表した。ジョージア州アトランタで2023年5月撮影(2025年 ロイター/Alyssa Pointer)

[ロサンゼルス 9日 ロイター] - 米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は9日、動画配信・映画とケーブルテレビ(CATV)に事業を切り分け、2つの上場企業にする組織再編計画を発表した。

2022年にワーナーメディアとディスカバリーの合併で誕生した同社は、低迷するCATV事業を分離し、動画配信・映画事業の成長を重視する方向にかじを切った。

米国では消費者が有料CATVを解約して動画配信サービスに移行する動きが広がり、WBDのCATV事業も視聴率低下と減収に苦しんでいる。

動画配信サービス「HBO Max(HBOマックス)」や映画制作事業などを傘下に置く新会社は、WBDのデービッド・ザスラフ最高経営責任者(CEO)がトップに就任する。

一方でニュースサービスの「CNN」やスポーツ中継の「TNTスポーツ」などを抱えるCATVの新会社はWBDのガンナー・ウィーデンフェルス最高財務責任者(CFO)がCEOとなる。

再編手続きは来年半ばまでに完了する見通し。

ザスラフ氏は「われわれは業界がどのように推移しているか分析を続けてきた。(そこで)今後の正しい道筋は、グローバルネットワークと動画配信・映画を2つの独立した上場企業に分割することだと、より明確になってきた」と説明した。

ロイター
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