英消費支出、5月は前月の回復から失速 家計の信頼感低下=BRC

英小売協会(BRC)が10日に公表した英小売り・消費者調査によると、5月の消費支出は前月の回復から勢いがなくなった。写真は英ロンドン市内を歩く人々、昨年7月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[ロンドン 10日 ロイター] - 英小売協会(BRC)が10日に公表した英小売り・消費者調査によると、5月の消費支出は前月の回復から勢いがなくなった。家計の個人財務と支出能力に対する信頼感が低下したことが背景という。
調査によると、先月は店舗での支出がわずか1%増と、6カ月ぶりの低い伸びとなった。4月は、前年比としてはコロナ禍後最高の7%増だった。
BRCのデータ提供元である会計事務所KPMGの英消費者・小売・レジャー部門責任者、リンダ・エレット氏は「5月は、晴天が続いたが小売売上高の増加ペースは続かなかった。季節を先取りした買い物に加え、生活必需品価格の上昇が相次いだことを受け、家計の消費意欲が一部鈍化したことが要因となった公算が大きい」と述べた。
先月の公式データによると、4月は例年より晴天が続き、バーベキュー・ピクニック用のファッションと食品の売り上げが伸びたことなどから、小売売上高は予想を大幅に上回る増加となった。