米ロビンフッド株が下落、S&P総合500種採用なしで

9日の米国株式市場でインターネット証券大手ロビンフッド・マーケッツの株価が一時6%下落し、終値は約2%安となった。写真は同社のロゴ、2021年7月撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
[9日 ロイター] - 9日の米国株式市場でインターネット証券大手ロビンフッド・マーケッツの株価が一時6%下落し、終値は約2%安となった。同社はS&P総合500種指数の構成銘柄に組み入れられると期待されていたが、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが6日の取引終了後に発表した四半期定例の銘柄見直しで同指数の構成銘柄を据え置いたことが、売り手掛かりになった。
ロビンフッド株はここ数週間、同指数の構成銘柄に組み入れられるとの観測から大きく買われ、6日には2021年の上場来高値にまで値上がりしていた。
バンク・オブ・アメリカは今月上旬、ロビンフッドがS&P総合500種構成銘柄入りの「有力候補」だと表明した。
ラデンバーグ・サルマン・アセット・マネジメントのフィル・ブランカート最高経営責任者(CEO)は「比較的小さな企業がS&Pなどの株価指数の構成銘柄入りを目指す場合、重大なイベントがなくても何億ドルもの資金が流入する可能性が秘められていることになる」と指摘。「このため、(ロビンフッドのケースのように)期待と現実は別だということが往々にしてあるので、投機的なトレーダーは不安定な相場展開を想定しておく必要がある」と述べた。
S&P総合500種の構成銘柄に組み入れられるには、米国に本社を置くことや、米国の有力取引所に上場していること、時価総額が205億ドル以上などの条件を満たさなければならない。
ロビンフッドの時価総額は6日の取引終了時点で約661億ドルとなっていた。