香港の不動産大手新世界発展、利払い延期で株価と社債が急落

6月2日、香港の不動産大手、新世界発展が6月に予定していた永久債の利払いを見送ると発表したことを受け、同社の資金繰りに対する懸念が強まり2日の金融市場で株価と債券価格が急落した。写真は中国・香港の新世界発展本社前を通り過ぎる男性。2024年9月撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)
[香港 2日 ロイター] - 香港の不動産大手、新世界発展が6月に予定していた永久債の利払いを見送ると発表したことを受け、同社の資金繰りに対する懸念が強まり2日の金融市場で株価と債券価格が急落した。
同社の債務問題について、市場では2021年に中国本土で顕在化したような不動産危機の前触れではないかとの警戒感が広がっている。
新世界発展は5月30日、4本の永久債について総額7720万米ドルの利払いを見送ると発表した。
これを受け、2日午前の取引で同社の株式は一時7.5%下落した。また、表面利率4.8%の永久債の価格は発表前の1ドル当たり25.4セントから19.090セントまで落ち込んだ。