英労働市場に緩み、ディスインフレ基調継続と英中銀副総裁

イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁(金融安定担当)は、労働市場の緩和や経済成長の低迷を指摘し、「ディスインフレの波は続いている」と述べた。写真は記者会見で2024年11月に撮影(2025年 ロイター/Pool via REUTERS)
[マンチェスター(英国) 31日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁(金融安定担当)は、労働市場の緩和や経済成長の低迷を指摘し、「ディスインフレの波は続いている」と述べた。英紙サンデー・タイムズが31日公表したインタビューで述べた。
ブリーデン副総裁は、利下げを継続するという中銀のナラティブ(物語)は「市場の現状から100万マイル離れてはいない」と語った。
ブリーデン氏は、9人で構成する金融政策委員会で中立と見なされている。5月の会合で同氏は0.25%ポイントの利下げに賛成したが、2人が金利据え置き、2人はより大幅な利下げを主張した。
「私が政策について考えている全体像は、ディスインフレの波が続いているということだ。労働市場は緩んでいると思う。失業率は幾分上昇し、加えて成長率は比較的弱い」と述べた。その上で、金利の道筋はあらかじめ決めていないとした。
金融市場は30日時点で、0.25%利下げを年内あと2─3回織り込んでいる。