英企業の見通し、22年以来の弱さ 貿易戦争や人件費が圧迫=CBI

英産業連盟(CBI)が2日発表したデータによると、英国企業は今後3カ月で生産が落ち込むと予想し、2022年9月以来の弱い見通しを示している。写真はロンドンのオフィス街。2024年6月撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)
[ロンドン 2日 ロイター] - 英産業連盟(CBI)が2日発表したデータによると、英国企業は今後3カ月で生産が落ち込むと予想し、2022年9月以来の弱い見通しを示している。給与税引き上げや米国の関税が民間セクターを圧迫している。
サービス業、製造業、小売業を対象としたCBIの調査によると、5月の向こう3カ月間の生産期待指数はマイナス30で、4月のマイナス21から低下した。
5月までの3カ月間の民間部門の活動に関する指数はマイナス26と、前月のマイナス19から低下した。
CBIの副チーフエコノミスト、アルペシュ・パレジャ氏は「企業は、雇用主の国民保険料引き上げと国民生活賃金引き上げが経費と経営に与える継続的な影響や、世界貿易情勢の動向による不透明感の高まり、国内需要の全般的な弱さといった数々の逆風を指摘している」と述べた。