中国新築住宅価格、5月は上昇加速 経済対策が奏功か

中国の民間不動産調査会社、中国指数研究院が1日発表した5月の国内100都市の新築住宅価格は前月比0.30%上昇し、政府の不動産市場支援策が一定の効果を発揮し始めた可能性を示した。写真は2021年11月、広東州深セン市で撮影(2025年 ロイター/David Kirton)
[北京 1日 ロイター] - 中国の民間不動産調査会社、中国指数研究院が1日発表した5月の国内100都市の新築住宅価格は前月比0.30%上昇し、政府の不動産市場支援策が一定の効果を発揮し始めた可能性を示した。
前月比0.14%上昇だった4月と比べ、約2倍の伸び率となった。5月は前年同月比では2.56%の上昇で、4月の2.50%から上昇が加速した。
半面、中古住宅価格は前月比0.71%、前年同月比7.24%、それぞれ下落した。4月は前月比0.69%、前年同月比7.23%の、それぞれ下落だった。
中国当局は昨年から不動産価格の下支えに力を入れており、最近では利下げを実施した。
研究院は対話アプリ「ウィーチャット」のアカウントでデータを公表し、「全体的に、不動産市場に対するマクロ的な経済支援は強まりつつある」と指摘した。