豪住宅価格、5月は4カ月連続上昇で最高更新 利下げ効果

5月のオーストラリアの住宅価格は、これまでの利下げ効果と追加利下げ期待を背景に4カ月連続で上昇し、過去最高水準を更新した。写真は3月12日、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 2日 ロイター] - 5月のオーストラリアの住宅価格は、これまでの利下げ効果と追加利下げ期待を背景に4カ月連続で上昇し、過去最高水準を更新した。
不動産コンサルタント会社コタリティ(旧コアロジック)が公表した5月の全国住宅価格は前月比0.5%上昇し、過去最高の83万1288豪ドル(53万6015米ドル)に達した。年率では3.3%の伸び。
各都市の価格上昇率はダーウィンが1.6%、パースが0.7%、ブリスベンが0.6%などで、シドニーとメルボルンもプラスだった。
コタリティの調査ディレクター、ティム・ローレス氏は「ほぼ全ての市場で目にしている持続的な勢いは既に実施された利下げと、今後数カ月内の利下げの可能性に後押しされているのは間違いない」と述べ、今年を通じて住宅価格は「緩やかに上昇」すると予想した。
同社によると、総選挙が終わって不確実性が解消されたことや、新築住宅の供給不足が続いていることも、住宅価格をさらに押し上げる公算が大きいという。
準備銀行(中央銀行)は今年2月と先月に利下げを実施。スワップ金利は来年半ばまでにあと3-4回の利下げを織り込んでいる。