トランプ大統領と電話会談、日本の考え方伝えた=関税協議で石破首相

石破茂首相は29日夜、トランプ米大統領と約25分間程度、電話会談を行い、日米関税協議について意見交換した。写真は官邸で会見する石破首相。24年10月撮影。(2025年 ロイター/David Mareuil/Pool via REUTERS)
[東京 29日 ロイター] - 石破茂首相は29日夜、トランプ米大統領と約25分間程度、電話会談を行い、日米関税協議について意見交換した。
首相は会談後、記者団に対し「外交・安全保障、経済など広範な分野で前進させるような意見交換を行った」と説明。関税措置に関する日米協議に関して「わが国の考え方を伝え、今後さらに担当閣僚間で議論を詰めていくことで一致した」と語った。また「互いの考えの理解を一層深めることになったのは非常に有意義なことだった」と述べた。
首相によると電話会談は日本側から申し入れた。自動車などをめぐる一連の関税の完全撤廃を目指す日本の方針に関して「わが国の立場に変わりはない」とし、G7サミットの機会に対面で会談できればいいと語った。その前に必要であれば、首相自身が訪米して大統領と会談をすることは可能性としてはあるが、そのことについて「何ら話し合いが行われたものではない」とした。
日本製鉄の米USスチール買収に関する議論があったかどうかには回答を控えた。