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NTTドコモ、住信SBIネット銀を子会社化へ SBIは全株売却=関係者

2025年05月29日(木)08時48分

 5月29日、NTT傘下のNTTドコモが、住信SBIネット銀行を子会社化する方針を固めたことが分かった。写真はNTTドコモのロゴ。2017年6月、都内で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)

Miho Uranaka

[東京 29日 ロイター] - NTT傘下のNTTドコモが、住信SBIネット銀行を子会社化する方針を固めたことが分かった。関係者によると、株式公開買い付け(TOB)を実施し、発行済み株式の3分の2程度の株式取得を目指す。

現在、住信SBIネット銀の株式は、SBIホールディングスと三井住友信託銀行(SMTB)がそれぞれ約34%ずつ保有している。今回の取引では、SBIHDが保有する全株式をドコモに売却し、SMTBは引き続き株主として残る。

SMTBは、一部報道を受けて「今後、開示すべき事実が生じた場合は、速やかに公表する」とコメントした。NTTドコモ、住信SBIネット銀、SBIHDは29日の取締役会に付議する予定としている。

ドコモにとって、ネット銀行の買収は長年の悲願とされる。スマートフォン市場の成熟により通信事業の成長が鈍化する中、同社は金融や決済といった非通信分野の強化を戦略の柱に据えており、銀行業への参入はその一環となる。

一方、SBIHDは、傘下のSBI新生銀行が抱える約3300億円の公的資金の完済を目指している。SBI新生銀は今年3月に約1000億円を返済済みで、残る約2300億円についても、SBIHDによる資産売却などを通じて早期の完済を図る方針を示していた。

ロイター
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