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原油先物は上昇、シェブロンのベネズエラ資産禁輸巡る報道受け

2025年05月28日(水)11時15分

 5月28日、序盤の原油先物価格は上昇している。写真は、シェブロンがチャーターした原油タンカー「ケララ」。2023年1月、ベネズエラのサンフランシスコ市で撮影(2025年 ロイター/Isaac Urrutia)

Colleen Howe

[北京 28日 ロイター] - 28日序盤の原油先物価格は上昇している。石油大手シェブロンのベネズエラ資産を巡る米政府の決定報道を受け、供給が引き締まるとの見方が強まった。

0028GMT(日本時間午前9時28分)時点で、北海ブレント先物は0.47ドル(0.73%)高の1バレル=64.56ドル。米WTI先物は0.49ドル(0.8%)安の61.38ドル。

ロイターは27日、関係筋の話として、トランプ政権がシェブロンに対しベネズエラ資産の保有を認めたものの、原油輸出や事業拡大は認めないという新たな認可を出したと報じた。

ウエストパックの商品・炭素戦略責任者ロバート・レニー氏はメモで「米国でシェブロンのベネズエラ産石油がなくなれば、精製業者は商品不足に陥り、中東産原油への依存度が高まるだろう」と指摘した。

シェブロンや他の外国企業へのライセンス付与を受け、制裁下にあるベネズエラの生産は日量100万バレル程度までやや回復していた。

28日には石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国で構成する「OPECプラス」の全体会合が予定されているが、政策変更は見込まれていない。情報筋によれば、7月の増産は、メンバー8カ国が協議する31日に決定される可能性があるという。

ロイター
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