ステーブルコイン大手サークル、米IPOで評価額67億ドル目指す

5月27日、ステーブルコイン「USDC」を発行する米サークル・インターネットは、米国での新規株式公開(IPO)で、完全希薄化ベースで最大67億1000万ドルの評価額を目標にしていると発表した。写真は、暗号通貨と株価グラフのイメージ。2022年11月、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[27日 ロイター] - ステーブルコイン「USDC」を発行する米サークル・インターネットは27日、米国での新規株式公開(IPO)で、完全希薄化ベースで最大67億1000万ドルの評価額を目標にしていると発表した。
サークルと一部の既存投資家は1株当たり24─26ドルの仮条件で2400万株を公開し、最大6億2400万ドルの調達を目指している。
トランプ米政権が暗号資産(仮想通貨)を受け入れ、デジタル資産規制へのより「合理的」なアプローチを約束したことから、同業界のIPO環境が改善している。
著名投資家キャシー・ウッド氏のアーク・インベストメント・マネジメントは最大1億5000万ドル相当のサークル株を購入する意向を示している。
サークルのIPOは、暗号資産関連としては2021年のコインベース・グローバル以来有数の規模となる。マイク・ノボグラッツ氏のギャラクシー・デジタルも今月、ナスダックに上場した。
ステーブルコインは一定の価値を維持するように設計された暗号資産の一種で、通常はドルなどの不換通貨に固定される。
サークルはニューヨーク証券取引所に「CRCL」のシンボルで上場する。JPモルガン、シティグループ、ゴールドマン・サックスが主幹事。