米モデルナ、インフル・コロナ混合ワクチンの承認申請取り下げ

米バイオ医薬品会社モデルナは5月21日、季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の混合ワクチンの承認申請を取り下げたと発表した。2022年5月撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[21日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社モデルナは21日、季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の混合ワクチンの承認申請を取り下げたと発表した。後期臨床試験の有効性データの入手が今年後半にずれ込んでいることが理由。
モデルナは今月、インフルエンザワクチンについての追加データが必要で、承認は2026年まで見込めないと明らかにしていたため、この遅れは大方予想されていた。
ただ申請取り下げは、今年初めにワクチンに懐疑的なロバート・ケネディ・ジュニア氏が厚生長官に就任して以来、ワクチンの承認過程に対する規制当局の監視が強まっていることの表れだ。
米食品医薬品局(FDA)は前日、65歳未満の健康な人を対象にした追加接種用の新型コロナワクチンの承認に新たな臨床試験を義務付ける方針を示している。
モデルナはこれまで、今月末までに予定されている次世代の新型コロナワクチンについてFDAの決定が遅れることはないとしてきた。