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米国株式市場=反落、ダウ114ドル安 米国債利回りを注視

2025年05月21日(水)07時00分

5月20日、米国株式市場は反落して取引を終えた。ニューヨーク証券取引所で19日撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場は反落して取引を終えた。米政府の債務状況に注目が集まる中、米国債利回りの上昇が重しとなった。

S&P総合500種は7営業日ぶり、ダウ工業株30種は4営業日ぶり、ナスダック総合は3営業日ぶりの反落となった。

トランプ米大統領はこの日、議会共和党議員らに対し、大規模な減税法案の可決に向けて団結するよう求めた。アナリストは、この法案により連邦政府の36兆2000億ドルの債務が3兆─5兆ドル増加する可能性があると指摘している。

S&P500の主要11業種のうち8業種が下落し、エネルギー、通信サービス、一般消費財が下げを主導。一方、公益事業、ヘルスケア、主要消費財は上昇した。

ナティクシス・インベストメント・マネジャーズのポートフォリオストラテジスト、ギャレット・メルソン氏は「最近の上昇を受け、一時停止ボタンを押してやや値固めする口実になった」と指摘。同時に、債券市場の動向も意識されたとの見方を示した。

市場ではセントルイス地区連銀のムサレム総裁ら米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言にも注目が集まった。

個別銘柄ではホームセンター大手ホーム・デポが0.6%安。第1・ 四半期(2ー4月期)の純売上高が予想を上回ったことを受けて朝方は上昇したが、その後下げに転じた。

電気自動車大手テスラは0.5%上昇。イーロン・マスク氏が5年後も最高経営責任者(CEO)を務める意向を示した。

半導体大手エヌビディアなど大型ハイテク株は軟調だった。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.37対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は161億4000万株。直近20営業日の平均は173億8000万株。

   終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 42677. -114. -0. 42735 42800 42485

24 83 27 .11 .04 .37

 前営業日終値 42792.            

07

ナスダック総合 19142. -72.7 -0. 19132 19186 19015

71 5 38 .06 .69 .63

 前営業日終値 19215.            

46

S&P総合500種 5940.4 -23.1 -0. 5944. 5953. 5909.

6 4 39 66 06 26

 前営業日終値 5963.6            

0

ダウ輸送株20種 14962. -155. -1.      

64 92 03

ダウ公共株15種 1050.6 +2.13 +0.      

0 20

フィラデルフィア半導体 4890.7 -6.93 -0.      

8 14

VIX指数 18.09 -0.05 -0.      

28

S&P一般消費財 1727.6 -10.1 -0.      

8 7 59

S&P素材 548.05 -0.97 -0.      

18

S&P工業 1215.3 -4.49 -0.      

5 37

S&P主要消費財 910.55 +2.14 +0.      

24

S&P金融 852.83 -4.70 -0.      

55

S&P不動産 262.47 -1.46 -0.      

55

S&Pエネルギー 634.39 -6.35 -0.      

99

S&Pヘルスケア 1568.1 +4.25 +0.      

7 27

S&P通信サービス 345.37 -2.66 -0.      

77

S&P情報技術 4555.2 -20.7 -0.      

5 8 45

S&P公益事業 419.09 +1.23 +0.      

29

NYSE出来高 10.58億          

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 37650 + 大阪比    

120

シカゴ日経先物6月限 円建て 37620 + 大阪比    

90

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