米30年債利回り18カ月ぶり高水準、ドル下落 ムーディーズ格下げで

19日午前の米国市場で、長期国債利回りが上昇し、30年国債利回りは18カ月ぶりの高水準に達した。(2025年 ロイター/Mike Segar)
Karen Brettell Lucy Raitano Gertrude Chavez-Dreyfuss
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 19日午前の米国市場で、長期国債利回りが上昇し、30年国債利回りは18カ月ぶりの高水準に達した。ドルは幅広く下落している。
格付け会社ムーディーズ・レーティングスは16日、米国債の格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に引き下げた。
30年債利回りは一時、2023年11月以来の高水準である5.037%に達した。直近は9.4bp上昇の4.992%。
2年債利回りは1.3ベーシスポイント(bp)上昇し3.996%となった。
10年債利回りは4.517%と、7.8bp上昇。一時4.564%と、4月11日以来の高水準に達した。
2年債と10年債の利回り格差は5bp拡大し52bpとなった。
一方、米ドルは、安全資産とされる円、スイスフラン、ユーロに対して1週間超ぶりの安値を付けた。
ドル/円は一時144.665円まで下落し、5月8日以来の安値を記録。直近では0.4%安の145.07円で推移している。
ユーロ/ドルは一時5月9日以来の高値に上昇した後、0.7%高の1.1248ドルとなった。