米肥満症薬ゼップバウンド、効果がウゴービ超え、直接比較試験で

5月11日、米製薬大手イーライ・リリーは、同社の肥満症治療薬「ゼップバウンド」の効果を調べたところ、腹囲の減少など体重減少に関する5項目の評価指標全てでデンマーク製薬大手ノボノルディスクの「ウゴービ」よりも優れていたと発表した。写真はニューヨークで2023年12月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[11日 ロイター] - 米製薬大手イーライ・リリーは11日、同社の肥満症治療薬「ゼップバウンド」の効果を調べたところ、腹囲の減少など体重減少に関する5項目の評価指標全てでデンマーク製薬大手ノボノルディスクの「ウゴービ」よりも優れていたと発表した。
イーライ・リリーは昨年12月、ゼップバウンドが主要な目標を達成し、ウゴービよりも47%減量効果が大きいと発表していた。
今回は初めての「直接比較試験」。体重を15%以上減らした被験者の割合を見ると、ゼップバウンドはウゴービよりも約25%多かった。また、腹囲の減少幅ではゼップバウンド被験者が平均18.4センチだったのに対し、ウゴービは同13センチに止まっていた。
肥満治療薬市場は今後10年以内に年間1500億ドル以上に達すると見込まれており、直接比較試験の結果は保険適用範囲の拡大を目指す上で強力な後押しとなる。