ボーイング機、中国への納入再開か 関税戦争緩和で

6月9日 米中の関税戦争が緩和される中、米航空機大手ボーイングの旅客機「737MAX」が9日、中国に到着したことが航空機追跡データで分かった。写真は737MAX型機で、4月22日に米ワシントン州シアトルで撮影(2025年 ロイター/David Ryder)
[ソウル 9日 ロイター] - 米中の関税戦争が緩和される中、米航空機大手ボーイングの旅客機「737MAX」が9日、中国に到着したことが航空機追跡データで分かった。中国顧客への納入が再開されたもようだ。
ボーイングは4月、米中が互いに関税を引き上げる中で中国への新型機の納入を停止したが、関税が一時的に90日間引き下げられたことを受けて、6月に納入を再開すると発表していた。
中国の厦門(アモイ)航空のカラーリングが施された旅客機は7日にシアトルを出発、ハワイとグアムで給油を受けた後、上海に近いボーイングの舟山完成センターに着陸した。
ボーイング、アモイ航空、中国民用航空局はコメント要請に応じていない。
中国はボーイング機の商業用受注残の約10%を占める重要市場。
ボーイングは4月に少なくとも3機の737MAXの納入を取りやめ、舟山から米国に送り返した。