ECB利下げサイクルほぼ終了、夏の間データを検証=スロバキア中銀総裁

6月9日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁(写真)は、現行の利下げサイクルはほぼ終了との認識を示した上で、夏の間はデータを検証して若干の政策微調整が必要か判断する必要があると指摘した。写真は2018年1月、香港で撮影(2025年 ロイター/Bobby Yip)
[フランクフルト 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は9日、現行の利下げサイクルはほぼ終了との認識を示した上で、夏の間はデータを検証して若干の政策微調整が必要か判断する必要があると指摘した。
ECBは先週、過去1年で8回目の利下げを決定し、緩和サイクルをいったん停止する可能性を示唆した。
市場は年内あと1回の利下げを見込んでいる。
カジミール氏は「現状、緩和サイクルはすでに終了していないにせよ、ほぼ終了していると思う」と寄稿で述べた。
経済成長が予想を下回る可能性はあるが、ECBが最も重視するインフレ率が上昇するリスクを無視するのは間違いだと指摘。
「夏の間に出てくるデータで、より明確な状況が明らかになり、さらなる微調整が必要かどうかの判断材料になるだろう」とした。