ニュース速報
ビジネス

FRBバランスシート縮小なら利下げ可能、ウォーシュ元理事が再批判

2025年05月12日(月)06時27分

ウォーシュ元FRB理事は、政策金利引き下げへの道筋を示唆した。2017年、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid/File Photo)

[パロアルト(米カリフォルニア州) 9日 ロイター] - ケビン・ウォーシュ元米連邦準備理事会(FRB)理事は9日、政策金利引き下げへの道筋を示唆した。ウォーシュ氏はトランプ米大統領がFRB次期議長に指名すると有力視される人物。

ウォーシュ氏はスタンフォード大学フーバー研究所の金融政策パネルで、膨大な規模のバランスシートは頻繁に拡大することもあり、短期金利の設定というFRBの主要な金融政策と相反する働きをすると指摘。「バランスシートを拡大しないようにすれば、政策金利を引き下げることができる」と説明した。

会合の合間には、FRBが掲げる物価安定と雇用の最大化という2大責務について、どちらかを犠牲にしなければならないという「残酷な選択」は存在せず、双方を両立することが可能との考えも示した。

「インフレ率を低下させるために失業率を上昇させる必要はないということだ」とし、「FRBがインフレ率を下げる方法について語る時、彼らが本当に言いたいのは、失業率を上げるにはどうすればいいかということだ。インフレ率を下げるには、人々を失業させる必要があるということで、ナンセンスだ。しかし、これはFRBを含め、経済の考え方に深く根付いている」と語った。

インフレと雇用の目標が対立した場合、FRBは現在、何をすべきかとの質問には「それはより長い議論になる」として回答を控えた。

ウォーシュ氏は2006─11年にFRB理事を務めたが、FRBのバランスシート拡大継続は中央銀行として行き過ぎで、国の債務拡大を助長するとして反対、11年に辞任した。FRBは現在、バランスシート縮小を進めている。

FRBの利下げを巡っては、トランプ氏がパウエルFRB議長に繰り返し求めてきたものの、6─7日の連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが決定された。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

クック米FRB理事、インフレ鈍化の証拠確認が「焦点

ワールド

米州ではしか急増、PAHOが監視とワクチン接種強化

ワールド

トランプ氏暗殺未遂の被告に終身刑、連邦地裁が判決

ビジネス

米クアルコム、1─3月期見通しが予想下回る メモリ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 7
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 8
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 9
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 10
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中