ニュース速報
ビジネス

インド首相、訪米中にマスク氏と会談へ スターリンク参入の議論も

2025年02月13日(木)09時04分

インドのモディ首相が2月12日からの訪米で米実業家イーロン・マスク氏と会談し、マスク氏が率いる米宇宙企業スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」のインド参入について話し合う可能性があることが分かった。2023年6月撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Aditya Kalra Aditi Shah

[ニューデリー 12日 ロイター] - インドのモディ首相が12日からの訪米で米実業家イーロン・マスク氏と会談し、マスク氏が率いる米宇宙企業スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」のインド参入について話し合う可能性があることが分かった。計画に詳しい2人の情報筋が12日、ロイターに明らかにした。

モディ氏は2日間の訪米中にトランプ大統領と会談し、両国間の貿易と輸入品への関税が中心議題になるとみられている。

2人の情報筋によると、マスク氏はモディ氏と1対1で会談する可能性が高く、長く延期されてきたインドでのスターリンクの立ち上げ計画が議題に含まれる可能性があるとインド政府は予想している。

スペースX側は以前からインドでのスターリンクのサービス開始に意欲を示しており、この数カ月はインド政府が衛星通信サービス用の周波数帯域をどのように分配するのかを巡って、インドの実業家ムケシュ・アンバニ氏が率いる企業と衝突してきた。周波数はオークションではなく、割り当てられるべきだとするマスク氏の主張にインド政府は同意したが、スターリンクの免許申請は依然として審査中だ。

アンバニ氏は、公平な競争条件を望んでいるとインド政府に働きかけている。技術の進歩に伴い、電波オークションに190億ドルを投じた自身の通信会社がブロードバンドの顧客をスターリンクに奪われ、データ通信や音声通信の顧客を失う可能性があると懸念している。

情報筋の1人は「マスク氏はデータを現地に保存することを含め、インドのセキュリティー上の懸念に対応することに同意している」と語った。

スペースX側とモディ氏の事務所にそれぞれコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。

また情報筋によると、マスク氏が率いる米電気自動車(EV)メーカーのテスラが計画しているインド進出が会談で話題に上るかどうかは不透明なものの、インドからのEV部品の調達拡大が論点の1つになる公算が大きい。

マスク氏はかねてからインドのEVの輸入関税が高いことを批判している。テスラは数年間にわたって現地生産拠点の設立に関する協議を繰り返してきたが、計画はまだ具体化していない。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中東紛争4日目、攻撃広がり犠牲増加 想定以上に作戦

ビジネス

ニデック第三者委「永守氏が一部不正容認」、業績圧力

ビジネス

ユーロ圏消費者物価、2月1.9%に加速 懸念される

ビジネス

中東紛争でインフレ加速も、世界経済への打撃は軽微=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医師が語る心優先の健康法
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 6
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 9
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 10
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 7
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 8
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中