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NY市場サマリー(4日)ダウ最高値、ドル上昇 利回り上昇

2024年10月05日(土)06時44分

<為替> ドルが上昇し、対円で一時149円台に乗せた。9月の米雇用統計が予想を大きく上回ったことで、連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測が後退した。

ドル/円は一時149.02円に上昇し、8月16日以来の高値を更新。日米金利差が縮まりにくいとの観測からドルは対円で上昇しており、週間ベースの上昇率は2009年以来の大きさとなる見通し。

主要6通貨に対するドル指数は102.69と、8月16日以来の高値を付けた。週間ベースの上昇率は22年9月以来の大きさとなる見通し。

ユーロ/ドルは1.09515ドルと8月15日以来の安値、英ポンド/ドルは1.3070ドルと9月12日以来の安値を更新した。

米労働省発表の9月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比25万4000人増で予想(14万人増)を大幅に上回り、過去6カ月で最大の伸びとなった。失業率は4.1%で、前月の4.2%から低下した。

こうした中、FRBが11月6─7日の次回会合で0.50%ポイントの大幅利下げを決定するとの観測が大きく後退。CMEフェドウオッチによると、11月に0.50%ポイントの利下げが決定される確率は現在はゼロ%。雇用統計発表前は31%、1週間前は53%だった。0.25%ポイントの利下げ観測のほか、金利は据え置かれるとの見方も出ている。

今週は中東紛争の拡大に対する懸念から安全資産に資金が流れたこともドル高につながった。

イランの最高指導者ハメネイ師は4日、今週のイスラエルに対するミサイル攻撃は「合法かつ正当」だとし、イスラエルに対する敵対勢力は「努力や能力を倍増させ、攻撃的な敵に抵抗すべき」と呼びかけた。

暗号資産(仮想通貨)のビットコイン1.95%高の6万1958ドル。

<債券> 国債利回りが上昇した。予想を上回る9月雇用統計を受け、年内2回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げが行われる可能性がさらに低下したとして、10年国債利回りはほぼ2カ月ぶりの高水準を付けた。

10年債利回りは終盤では13.7ベーシスポイント(bp)上昇の3.981%。

2年国債利回りは22.5bp上昇し3.925%となった。

2年債と10年債の利回り格差はプラス5.5bpと、3日終盤の13.7bpから縮小した。

米労働省が4日発表した9月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比25万4000人増で予想(14万人増)を大幅に上回り、過去6カ月で最大の伸びとなった。

市場は、11月FOMCでの追加利下げの規模を巡り揺れ動いている。

CMEのフェドウオッチによると、この日の雇用統計を受けて市場では11月の25bp利下げに対する期待が急上昇し、99.8%の可能性を織り込んだ。3日終盤は65%だった。利下げなしの可能性は0.2%織り込んでいる。

物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、10年物が2.16%となった。

インフレ期待指標として注目されるドル建て5年先5年物インフレスワップは2.471%。

市場関係者によると、次の焦点は、来週発表予定の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)および米大統領選挙になる見通し。

<株式> ダウ工業株30種が終値での最高値を更新し、ナスダック総合も1%超高で引けた。この日発表された想定外に強い米雇用統計を受け、景気低迷を巡る懸念が和らいだ。

米労働省が発表した9月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比25万4000人増で予想(14万人増)を大幅に上回り、過去6カ月で最大の伸びとなった。

市場では、11月6─7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げが再び行われるとの見方が後退した。CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む50bpの利下げ確率は現在わずか8%となった。同日序盤の時点では約31%だった。

低金利の恩恵を受けるとみられる小型株がアウトパフォームし、ラッセル2000指数が1.5%上昇。S&P金融は1.6%高となった。

週足では、ダウは0.1%、S&P総合500種は0.2%、ナスダックは0.1%、それぞれ上昇した。

S&Pエネルギーは原油価格の上昇に伴い、1.1%高となった。週間ベースでは、中東情勢の懸念を背景に7%上昇し、2022年10月以来の上昇率を記録した。

個別銘柄では、新興電気自動車(EV)メーカーのリビアンが3.2%安。通年の生産見通しを引き下げ、第3・四半期の納入台数が予想を下回ったことが売り材料となった。

スピリット航空は24.6%と大幅下落。破産申請の可能性を巡り債券保有者と協議中との報道が嫌気された。

一方、他の航空会社は上昇し、格安航空フロンティア・グループは16.4%、ユナイテッド航空は6.5%、デルタ航空は3.8%、それぞれ上げた。

<金先物> 米雇用統計が市場予想を大きく上回る強い内容となったことを嫌気した売りが先行し、反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比11.40ドル(0.43%)安の1オンス=2667.80ドル。

米労働省が朝方発表した9月の雇用統計で、米労働市場の堅調ぶりが示される中、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が次回の政策決定会合で米大幅利下げに踏み切るとの見方が後退。発表を受けてドルが主要通貨に対して大幅に上昇し、ドル建てで取引される金の割高感が意識されたことで、相場は一時2652ドル付近まで下落した。 ただ、中東地域における紛争拡大懸念を背景に、リスク回避で安全資産の金に買いが入りやすく、下値は限定的だった。市場関係者の間では、週末にかけて地政学リスクが一段と高まれば、2700ドルまで回復し、史上最高値の更新を目指す可能性があるとの声も聞かれた。

<米原油先物> 中東の戦火拡大に伴う供給混乱を警戒し、4営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.67ドル(0.91%)高の1バレル=74.38ドル。前日に続き、約1カ月ぶりの高値を付けた。週間の上げ幅は計6.20ドル(9.09%)。12月物の清算値は0.51ドル高の73.68ドル。

一方、堅調な米雇用統計の発表をきっかけに、この日はドルが主要通貨に対し急伸。ドル建て商品の原油相場は幾分下押しされる場面もあったが、午後からは買い優勢で推移し、一時75ドル台半ばまで上値を拡大した。しかし、取引終盤に、バイデン米大統領がイランの石油施設への攻撃に否定的な発言を行ったと伝わると売りが膨らみ、相場は上げ幅を縮小した。

ドル/円 NY終値 148.71/148.74

始値 146.49

高値 149

安値 146.45

ユーロ/ドル NY終値 1.0976/1.0978

始値 1.1027

高値 1.1036

安値 1.0952

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*30.00 4.2534%

前営業日終値 101*06.00 4.1800%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*07.50 3.9691%

前営業日終値 100*06.50 3.8500%

5年債(指標銘柄) 17時05分 98*20.25 3.8038%

前営業日終値 99*12.75 3.6330%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*06.38 3.9238%

前営業日終値 99*19.00 3.7140%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 42352.75 +341.16 +0.81

前営業日終値 42011.59

ナスダック総合 18137.85 +219.37 +1.22

前営業日終値 17918.48

S&P総合500種 5751.07 +51.13 +0.90

前営業日終値 5699.94

COMEX金 12月限 2667.8 ‐11.4

前営業日終値 2679.2

COMEX銀 12月限 3239.4 ‐7.0

前営業日終値 3246.4

北海ブレント 12月限 78.05 +0.43

前営業日終値 77.62

米WTI先物 11月限 74.38 +0.67

前営業日終値 73.71

CRB商品指数 291.6457 +0.4981

前営業日終値 291.1476

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