欧州の銀行、国境を越えた合併は可能性低い=仏ソジェンCEO
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フランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)のスラヴォミール・クルパ最高経営責任者(CEO)は22日、欧州の銀行間の国境を越えた合併は構造的な理由で実現の可能性が低いと述べた。写真は、2024年1月17日にスイス・ダボスでの世界経済フォーラムに参加したクルパ氏。(2024年 ロイター/Denis Balibouse)
Mathieu Rosemain
[パリ 22日 ロイター] - フランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)のスラヴォミール・クルパ最高経営責任者(CEO)は22日、欧州の銀行間の国境を越えた合併は構造的な理由で実現の可能性が低いと述べた。
可能性が低いと考える第1の理由は「規制で、金融機関の規模に連動してかなりの資本の上乗せ要件がある」と語った。パリで開かれた株主総会で発言した。
フランスのマクロン大統領は先週行われたブルームバーグのテレビインタビューで、欧州の銀行セクターは一段の統合が必要と指摘。ソジェンがスペイン銀行大手サンタンデールに買収される場合も容認するか問われ、「欧州人として合併・買収(M&A)をすることは、欧州人としての統合が必要ということだ」と述べていた。
クルパ氏は、マクロン氏の発言についてコメントを避けたが、国境を越える流動性の移転が制限されている現状からも分かるように欧州には銀行同盟がないため、国境を越えた経営統合は非常に難しいと指摘した。