ニュース速報
ビジネス

野村HD、運用部門の利益を倍増の1000億円へ 30年3月期めど

2024年01月23日(火)17時10分

 1月23日 野村ホールディングスは23日、運用力強化を目的とした投資額を1000億円超まで拡大する方針を示した。写真は野村ホールディングスのロゴで、2015年12月に都内で撮影(2024年 ロイター/Toru Hanai)

Ritsuko Shimizu

[東京 23日 ロイター] - 野村ホールディングスは2030年3月期をめどに、グループの運用部門の利益を23年3月期の435億円から倍増の1000億円に引き上げる。広報担当者が確認した。政府が「資産運用立国」を掲げる中、運用力強化などに取り組み、資産運用事業の利益拡大を目指す。

野村は23日、資産運用ビジネスの高度化に向けた取り組みを発表し、運用力強化を目的とした投資額を1000億円超まで拡大する方針を示した。昨年11月末までに約850億円を投じてきたが、新興運用会社などにも投資対象を広げる。

これまで社内の運用力を高めるため、新規運用戦略や商品開発、人材育成のほか、新規領域への進出などを目的としたR&D(研究開発)などに投資をしてきた。これを新興運用会社や新規に日本へ進出する海外の運用会社、既存の運用会社や異業種パートナーとの新規分野での協業などに投資対象を広げる。

同社は資産運用ビジネスの中核となるインベストメント・マネジメント部門を主要3セグメントの一つに位置付けており、「積極的に経営資本・人的資本を追加投入することで、グループ経営における同部門の比重を高めていく」としている。

政府は昨年12月に資産運用立国実現プランを公表。このなかで、大手金融グループに対し、資産運用ビジネスの経営戦略上の位置付けや運用力向上、ガバナンス改善・体制強化プランの策定・公表を求めている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米新規失業保険申請1.8万件増の24.1万件、予想

ビジネス

米財務長官、FRBに利下げ求める

ビジネス

アングル:日銀、柔軟な政策対応の局面 米関税の不確

ビジネス

米人員削減、4月は前月比62%減 新規採用は低迷=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 9
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 10
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中