独農相、農業補助金で一段の譲歩否定 経済相への抗議行動批判

ドイツのエズデミル食料・農業相は5日、農家への補助金削減を巡る問題でこれ以上譲歩しないと明言した。また経済相に対する抗議行動を批判した。ベルリンで2023年9月撮影(2024年 ロイター/Liesa Johannssen/)
[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツのエズデミル食料・農業相は5日、農家への補助金削減を巡る問題でこれ以上譲歩しないと明言した。また経済相に対する抗議行動を批判した。
ショルツ政権は4日、2024年予算に盛り込まれていた農業補助金の削減を縮小した。具体的には農業機械用の軽油に対する補助金を廃止する代わりに、今年は40%、25年は30%削減し26年に終了する。
しかし農業団体の幹部は修正案は不十分と批判した。数十人のデモ隊が4日夜、北部シュレッツィールの桟橋に集まり、休暇中のハーベック経済相がフェリーから降りられないようにした。
エズデミル氏は補助金について、政府は立場を修正したが農業関係者の要求に屈したわけではないと独公共放送連盟(ARD)に述べた。またハーベック氏に対する妨害はドイツの農業に関心のない人々によるものだと指摘した。