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原油先物は続落、景気悪化による需要減退懸念で
アジア時間の原油先物は続落。写真は、原油を積んでいるタンカー。2022年8月3日にドイツ・ロストック港で撮影。(2022年 ロイター/Andreas Rinke)
[16日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続落。世界最大の原油輸入国である中国の低調な経済指標を受けて世界的なリセッション(景気後退)が原油需要の減退を招くとの懸念が再燃した。
北海ブレント先物は0030GMT(日本時間午前9時半)時点で0.9ドル(1%)安の1バレル=94.20ドル。米WTI先物は0.81ドル(0.9%)安の88.60ドル。
前日は約3%値下がりした。
中国の7月の主要経済指標は軒並み予想に反して減速。これを受けて原油市場で売りが先行した。中国人民銀行(中央銀行)は15日、1年物中期貸出制度(MLF)の金利を予想外に引き下げた。
アナリストやトレーダーなどによると、中国の燃料製品の輸出は当局が6月と7月に割り当てを増やしたことを受け、8月に今年最大近くまで回復する見通しだが、2022通年では広範な規制で7年ぶりの低水準となる見込み。
米エネルギー情報局(EIA)の15日の報告書によると、米国の主要シェール鉱区の生産量は9月に日量904万9000バレルと、20年3月以来の高水準を付ける見通し。