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中国、2018年GDPを91.93兆元に上方修正 19年の数値に影響せず

2019年11月22日(金)14時39分

 11月22日、中国国家統計局は、2018年国内総生産(GDP)を従来発表値を2.1%上回る91兆9300億元(13兆0800億ドル)に上方修正したと発表した。写真は10月15日、河北省秦皇島市で撮影(2019年 ロイター/Stringer )

[北京 22日 ロイター] - 中国国家統計局は22日、2018年国内総生産(GDP)を従来発表値を2.1%上回る91兆9300億元(13兆0800億ドル)に上方修正したと発表した。

統計局はまた、今回の修正は19年GDP成長率の算出に大きな影響は与えないとした。

国家統計局の声明によると、改定後のデータでは、サービス業のGDPへの寄与度が従来よりも大きかった。

米中貿易摩擦などが圧力となり、中国の経済成長率は約30年ぶりの水準まで低下している。

中国は定期的に年間GDPの数値を修正している。国家統計局は今年1月に2018年のGDPを公表したが、その直前に2017年のGDPの最後の改定を行い、GDP伸び率を6.9%から6.8%に修正した。

20日に公表された第4回全国経済国勢調査では、2018年の企業数や資産総額が前回のGDP算出時の想定よりも多かったことが判明した。

国家統計局の李副局長は記者団に、過去のGDPの数値も改定されると述べた。

2019年の中国政府の経済成長率目標は6─6.5%。第1・四半期の経済成長率は6.4%、第2・四半期は6.2%、第3・四半期は6.0%と1992年以来の低水準だった。

2020年までにGDPと所得を10年比で倍増させるという共産党の長期目標を達成するには今年と来年に6.2%前後の経済成長率が必要とみられている。

キャピタル・エコノミクスの中国担当のシニア・エコノミスト、Julian Evans-Pritchard氏は「国家統計局は今回の修正について、以前の記録されていない活動が国勢調査でカバーされていなかったことに伴うものだと強調しているが、修正が政府の成長率目標達成を支援するという事実を無視することはできない」と指摘。これまでの修正はほぼいつも、上方に修正されていると説明した。

アナリストは、国家統計局がもっと詳しい情報を提供しない限り、最近の修正が2018年実質GDPやGDP伸び率に与える影響を算出することは難しいと指摘している。

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